ごはんを食べながら「ごはん」と言う

母はごはんを食べながら「ごはん」と言う
何のことなのか分からなかった
その「ごはん」とは「どら焼き」の事だった
失語症で「どら焼き」という言葉は失っている
僕は朝に弱いが朝は母からの要求がいろいろと溜まっている
朝に弱いためやる事を忘れるし間違うし同じ事を二度したり…
どら焼きは母の朝飯前のご飯。
そのご飯であるどら焼きの補充を忘れていたための母からの「ごはん」であった。