脳力と煩悩

今世紀で人類は終わる? マーティン・リース 著 /堀千恵子 訳 Martin Rees Our Final Century: Will Civilisation Survive the Twenty-first Century? 拝読。出版は21世紀初頭の2003年で9.11の直後でもある。著者はイギリスの科学者。既に人類の科学技術が世界全体を瓦解させる事も可能な所まで来ているとの事。その制御も政治的に出来そうに無い。バイオエラー・バイオテロなどはアマチュアの個人でも可能でその可能性は高いという。又、今の科学技術でポストヒューマンも視野に入っているようだ。因みに著者によるとオゾン層の破壊問題は運良く解決済という。読んでいて地球がある時火星のような風景になる事を思い浮かべたり、映画「復活の日」を思い出したり。
 生命自体が煩悩だとすれば、留まる所を知らず、行く所まで行って、又一から出直しの繰り返し? 人類の脳力の限界もこの著書で指摘されていましたが、煩悩は無限でそれが進化なのか?進化しない者は淘汰される?人類が進化するとは限らない。
 脳が大きい人類が進化の最先端かのような見方もあるかも知れないが、人類以外の生物の方が"わきまえていて"人類は悪玉ではないの?。人類は何をしでかすかわからない"出来損ない"みたいな。それで人類は人類へ向かって警告しているみたいな。