憲法25条と戦争

日本国憲法第25条が武力行使を招くらしい。

第二十五条  すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
○2  国は、すべての生活部面について、社会福祉社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

今日の国会中継を聴いていて分かった事(又は政府の詭弁
石油の輸入が止まる事は「健康で文化的な最低限度の生活を営む」事が出来ない事なので派兵する要件となると安倍首相は言う。
そして派兵の地域に限定は無いという。
ここで思う事や疑問は

  1. 石油文明どころか石油は文化の礎かと改めて思い知らされちょっと驚く。文化については選択肢があってほしい。文化は自由であってほしい。
  2. 石油の運搬ルートは一つでは無いだろうし、石油は日本だけの問題では無いし、石油は売って何ぼだから、石油に代わるエネルギーが無く石油が入手出来ない状態とはどのような事態だろう。そしてそれがもし日本だけの問題だとしたらそれはもう日本自体を世界が潰しに掛かっている状態だろう。そのような戦争に踏み込むのか?
  3. 文化的生活と派兵を結び付けるのは詭弁だと思うが、詭弁を吐いてでも派兵できるようにしたいのは、やはり外務省官僚の個人的なメンツのためだけなのか。「おカネだけではありません。人も出せます。」というカードを持ちたいみたいな。
  4. 石油だけでは無く多くのものを世界中から輸入している今の「文化的な」生活を守るために世界中へ派兵できるようにしておくのか。武力あっての今の生活か。世界最強の軍事力を持つ国が世界一物質的に豊かな生活を送るという事か。所詮は力ずくで手に入れるというわけだな。
  5. 日本は交戦権が認められていない敗戦国だから戦勝国の手下としてやっていくしか無いのか。他の道へ行きたいな。
  6. 石油に代わるエネルギーは既にあるように思うが、その他の鉱物資源などは天然のものでなければ成らず、その分捕り合戦は武力がものを言うならば、やはり物質文明を考え直した方が良さそう。
  7. 「世界の事」に首を突っ込まず覇権国に任せるというかまぁ言う事は聞くしか無いかも知れないが、物質的にはそれ程豊かでは無いが快適な生活を送っている国の方が多そうだが。覇権国に比べれば物質的には貧しくても文化的に豊かな国の方が多そうだがどうだろう。覇権国の犠牲になる地域は悲惨。アメリカ大統領が来日して「もし豊かな国であり続けたいならば…」と言い残していったような。